加齢黄斑変性(AMD)は、年齢とともに物が歪んで見え、最後には失明の可能性もある眼疾患です。欧米では失明原因の上位にランクされ、日本でも近年急増しています。また、白内障などの眼疾患は長期にわたって進行するため、予防が重要になります。 |
ルテインは、健康な黄斑と網膜のための大切な要因である黄斑色素濃度を高める働きがあります。そのため、ルテインが含まれる果物や野菜を多く食べると、加齢黄斑変性(AMD)や白内障のリスク軽減につながることがわかっています。また、黄斑色素濃度は眼球水晶体の透明度に関係しています。 |
黄斑は水晶体の真後ろ、網膜の中心部に位置します。おびただしい数の細胞で形成されるごく小さな部分で、読書したり物体をはっきりと見るために必要な高解像度視力を生みだす助けとなります。黄斑色素が網膜を守ると考えられ、眼の健康状態は黄斑色素濃度によって測られてきました。 |
- ルテインの食品摂取は黄斑色素濃度を高めます。
- 喫煙と飲酒は黄斑色素濃度を低下させます。
- 毎日浴びる太陽光線は黄斑色素濃度を低下させます。
2008年に報告された研究では、DHAとルテインを用い、49名の健常女性を対象に4ヶ月調査をしました。その結果、黄斑色素密度は、ルテインを投与した場合は黄斑辺縁部が上昇、DHAを投与した場合は黄斑中心部が上昇、ルテインとDHAを両方投与した場合は、黄斑辺縁部も黄斑中心部も上昇することがわかりました。このことから、ルテインにDHAをプラスすることで、ルテインの黄斑保護機能がさらに向上していると考えられています。
- 黄斑は光の大部分を受けるため、青色光によるダメージを受けやすくなっています。
- 青色光によるダメージは加齢黄斑変性(AMD)の一因となりえます。
- ルテインは、眼にフリーラジカルのダメージを引き起こす青色光を遮光します。